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ガガイモ・イヌハギ・ノコンギク・メドハギ
ガガイモ科ガガイモ属
写真 久保清子 日当たりの良い原野に生えるつる性の多年草で他の木や草などに絡まります。直径1cmくらいの淡紫色の花は内側に白い毛が密生していて星型です。花後の実は表面に凹凸があるさや型で長さは9〜10cmにもなり、熟すと割れて長い毛のある種が風に乗り飛んでゆきます。古事記には「さや」を舟に利用したという神話が載っています。(仏沼とその周辺の植物参照)花期8月。(文 三国 孝)
マメ科ハギ属
写真 久保清子 北海道を除く全国の日当たりの良い草地や砂地に生える高さ60〜100cmの多年草で、根元は木質化し全体に細かい毛があります。花は長さ0.8〜1cmの黄白色で葉のわきから出た枝にびっしりとつきます。仏沼にはたくさん見られますが絶滅危惧種で「レッドデータプランツ」(山と渓谷社)にも載っています。この本に掲載されているの写真は仏沼で撮影したものと思われます。花期7~9月(文 三国 孝)
キク科シオン属
写真 久保清子 本州から九州の山野の道端に生える草丈50〜100cmの多年草です。葉や茎にかたい毛があり、花は直径2.5cmくらいで中心が黄色、花びらは青紫色ですがつぼみの時は濃い赤紫色です。伊藤左千夫の「野菊の墓」の野菊は「カントウヨメナ」ではないかと以前新聞で読んでことがありますが「ノコンギク」もふさわしいように思います。花期8〜10月。(文 三国 孝)
写真 久保清子 日本全国の日当たりの良い草地や道端に生える高さ60〜100cmの多年草です。3枚の小葉をもつ葉が茎に密生し、花は長さ6〜7mmで黄白色に紅紫色の斑点があり、葉の脇に多数つきます。昔は占いが日常的に行われていて筮竹(ぜいちく)が使われましたが、「竹が使われるまではメドハギの茎が使われその前はノコギリソウの茎でした。花期8〜10月。(文 三国 孝)
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